子育てをしながら病院で働くスタイルは、負担が大きいと感じていませんか?
病院勤務は残業などの時間外労働が多く、時間を大切にしたいママナースは働き方に悩んでいる人も多いでしょう。
病院以外で働く方法として、訪問看護のお仕事があります。
仕事も育児も頑張りたいママナースに、訪問看護で働くメリット・デメリットをお伝えします。
実際にママナースが訪問看護で働くきっかけもご紹介しますので、転職の参考にしてみてくださいね。
訪問看護で働くママナースのメリット
病院に勤める看護師は、訪問看護について知らない部分がたくさんあります。
訪問看護はママナースにとってメリットがたくさんあるため、病院勤務と比較してみましょう。
シフトの調整をしやすい
病院では、自分の担当している業務が終わったとしても、職場から出て用事を済ますことはできません。
一方で、訪問看護ステーションではシフトを調整して、1時間だけ子どものマラソン大会や縄跳び大会といった行事に参加できる場合が多いです。
病院よりも融通がききやすく、急な子どもの体調不良や幼稚園の行事にも休みをすぐにとれる場合も。
勤務変更に柔軟に対応してくれるため、ママナースには働きやすい職場でしょう。
空き時間の活用ができる
病院で働くと、勤務時間中に自宅へ戻れません。
徒歩5分以内に自宅があっても、帰ってしまうと大きな問題になるでしょう。
訪問看護では、子どもが夏休みで自宅にいる時に、自分の昼休みや空き時間に子どもの様子を見るため家に戻れる場合もあります。
訪問の合間に、買い物をしているママナースも珍しくありません。
わずかな時間も大切にしたいママナースにとって、空き時間の活用ができることは、大きなメリットです。
夜勤がない
夜勤は体の負担が大きく、年齢を重ねるごとにしんどさを感じ、働き方を見直したいと考える看護師はたくさんいます。
子どもがいると、夜勤前の仮眠が十分にとれず、疲労がたまっているママナースもいます。
夜勤は忙しいと仮眠がとれない場合もあるため、体調不良から倒れかねません。
訪問看護は基本的に夜勤がないので、夜勤を辞めたいと思ったら、選択肢の一つとして考えてみてもいいでしょう。
子育て中のママナースが多い
訪問看護ステーションの職員は、病院で看護の経験を長く積んでから就職する人が多いため、40代以上が過半数の時代もありました。
最近は、病院で3年ほど経験を積んで、訪問看護に転職する若手の数も増えています。
一方で、病院の看護師は20〜30代が半数を超える病院もあり、独身の割合が高い傾向にあります。
ママナースが多い環境であれば、急に休みをとる理由が子どもに関する内容だと、みんなからの理解を得やすく働きやすいと言えるでしょう。
訪問看護は休みがない?働くママナースのデメリット
訪問看護ステーションによっては、ママナースにとってメリットよりデメリットが多い場合もあります。
ミスマッチを防ぐために、それぞれの訪問看護ステーションの決まりを就職前に調べておく必要があります。
オンコール対応
スタッフの数が少ないと、子育て中だからといって免除されず、オンコール対応をしないといけません。
オンコールで呼ばれても、次の日が休みとは限らない場合も。
食事の準備やお風呂に子どもを入れるタイミングがずれて、子どもの生活にも影響がでてしまいます。
子どものペースに合わせて働きたいママナースには、オンコールはできるだけ避けたい制度です。
休みづらい
訪問看護ステーションによっては、看護師の数が十分でないため、急な休みの調整が難しい場合もあります。
日本では在宅医療を必要とした高齢者の数は増加しており、訪問看護に必要な看護師の数は、今後も増えるでしょう。
一方で、全体的に看護師の数は不足しており、訪問看護を希望する人は少ないのが現状です。
看護師は病院やクリニックを希望するケースが多く、人員の確保ができている訪問看護ステーションを探す必要があります。
負担が大きい
小規模な訪問看護ステーションは、看護師の人数が少ないため、1人あたりの負担が大きいと言えるでしょう。
病棟は設備や機材が整っており、チームで看護を行いますが、訪問看護は違います。
1人で訪問し、利用する方の家族に深く関わらないといけません。
医師やケアマネジャーなど、利用者を支える人たちとコミュニケーションをとり、全体的に利用者と家族を支えていく力が求められます。
土日祝の休みが少ない
土日祝日に休みたいママナースは多いでしょう。
訪問看護で働く看護師はママナースが多いため、休みの希望が重なり、土日は譲り合いながら働く必要があります。
土日に休みたい場合は、病院で外来の配属を希望した方が良い場合もあるでしょう。
祝日に働く場合、幼稚園は子どもを預かってくれません。
家族が子どもを見てくれないと、訪問看護で働くことが難しい場合もあります。
訪問看護を選ぶ時にママナースが確認すべきポイント
訪問看護に転職したい場合は、病院を選ぶ時と違った視点で探す必要があります。
訪問看護ステーションによって待遇が違うため、気をつけるポイントを見ていきましょう。
オンコールの有無
ママナースが、オンコール対応をしないといけないか確認しましょう。
訪問看護ステーションによっては、免除される場合もあります。
オンコールの電話対応はしないといけませんが、訪問が必要となった場合は行ける人に頼んで良い、という制度を取り入れているところもあります。
オンコールで対応した次の日は、お休みになるのか知っておくことも大事なポイントです。
手当も必ず確認しましょう。
人間関係
訪問看護ステーションによっては、医療者に向けてイベントをしている場合もあります。
イベント参加時に、訪問看護ステーションの看護師と話す機会を持てると良いでしょう。
職場が忙しくても、人間関係が良ければ頑張れる、と答える看護師は大勢います。
コミュニケーションがとりやすい職場であれば、不明な点も確認しやすく、ミスも起こりにくくなります。
実際に働いている知り合いがいれば、人間関係について直接話を聴いてみてもいいかもしれません。
年間の休日数
募集要項に休日数が書かれています。
訪問看護の事業所によって異なるため、確認しましょう。
勤務の開始時間や終了時間、休み時間も大切です。
利用者さんのいるところに自宅から直行して、そのまま帰宅できるのか、事前に把握して比較すると良いでしょう。
給料
事業所によって手当の内容に差があります。
住宅補助から、研修費用の負担、通勤の電動自転車の貸代まで、自分で準備しようとすると大きな額になるものも。
給与例は手当が含まれている場合が多いため、手当の内容も比較すると良いでしょう。
1日の訪問件数
訪問件数は、1日平均5〜6件です。
訪問時間によって、件数は変わります。
数が多いと移動や記録も多くなるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
訪問件数が多い場合は、スタッフの数が足りていないケースも考えられます。
1人あたりの負担が増えるため、訪問件数が多い理由を確認しましょう。
ママナースが訪問看護を選んだきっかけ
看護師は新人だと、病院に勤めるパターンが大半です。
訪問看護に進もうと思ったきっかけは、病院勤務に疑問を感じたり自分の看護を突き詰めたいと思ったり、人によって理由は様々です。
ライフスタイルの変化
結婚や出産を機に、自分だけのペースで働くスタイルから、家族に合わせた働き方にシフトしていきたいと考える看護師はたくさんいます。
子どもの発熱や行事への対応が必要となり、時間の融通がききやすい働き方を望む人が増えるでしょう。
また、出産が高齢化してきているため、育児と親の介護が重なる人もいます。
柔軟に対応しづらい病院の働き方が難しいと感じて、訪問看護を選択しているのです。
患者さんとじっくり関わりたい
病院では、看護に専念するよりも書類などの業務をしている、と感じる看護師も多いでしょう。
決まった時間に検査や手術を患者さんが受けられるよう、看護師が準備しなくてはいけません。
「患者さんのペースに合わせたケアを、継続的にじっくりと向き合いながら考えたい」と感じる看護師が訪問看護を選ぶ場合があります。
病院以外で働きたい
「病院以外の世界で働いてみたい」と感じる看護師はたくさんいるでしょう。
病院は閉鎖的な空間で、人間関係や患者さんとの関係で疲弊してしまう看護師もいます。
そのため、環境を変えたいと感じて、訪問看護の道に進む人もいるのです。
訪問看護はママナースにとって働きやすいメリットがたくさんある!興味のある訪問看護ステーションについて調べよう
働きやすい側面がある一方で、訪問看護ステーションによってはしんどいと感じている看護師もいます。
訪問看護ステーションの規模も影響しているでしょう。
もっとも、小児科や精神科などの、特殊な領域のみを対象とした訪問看護もあります。
良い訪問看護ステーションを見つけた場合は、ママナースにとってたくさんのメリットがあるのです。
訪問看護で働くことに興味を持たれたら、一例として訪問看護ステーション「ルラシオナ」がどんなところか覗いてみてください。
きっと選択肢が広がるでしょう。