看護師の転職方法が丸わかり!サイトを使わない方法&気をつけるべきこと

「初めての転職で何から始めたらいいかわからない」と漠然とした不安を抱えている看護師もいるでしょう。

看護師の転職は、求人サイトを使っておこなう方法が広く知られていますが、実は他にもさまざまな方法があります。

ただし、転職活動にあたって気をつけるべきことを知らないまま行動してしまうと、結果的にミスマッチな転職先を選んでしまい、後悔してしまうかもしれません

この記事では、看護師の転職方法や一般的な進め方、注意すべきポイントについて詳しく解説します。

看護師の転職方法一覧とそれぞれのメリット・デメリット

看護師の転職方法はさまざまあり、代表的なものとして以下があげられます。

転職方法メリットデメリットおすすめの人
看護師転職サイト・自分のペースで求人を探せる
・多数の求人情報を比較検討できる
・気軽に情報収集できる
・応募書類作成や面接対策は自分でおこなう
・条件交渉も自分でおこなう必要がある
・非公開求人にはアクセスできない場合がある
・自分のペースで転職活動を進めたい人
・情報収集を重視する人
・応募したい求人が明確な人
看護師転職エージェント・非公開求人が豊富にある
・履歴書の添削・面接対策が受けられる
・条件交渉の代行をしてくれる
・条件に合った求人を探してくれる
・担当者との相性が合わない場合がある
・連絡頻度が多いと感じる可能性がある
・忙しくて求人を探す暇がない人
・初めての転職でサポートがほしい人
・好条件を狙いたい人
ナースセンター・eナースセンタ・無料で利用できる
・看護職専門の求人が豊富にある
・キャリア相談や研修情報も充実している
・地域密着の支援が受けられる
・求人紹介までの流れに時間がかかる場合がある
・民間のエージェントほどの細かい交渉は期待しにくい
・公的サービスを安心して利用したい人
・じっくりと転職先を探したい人
・Uターン/Iターン転職を考えている人
ハローワーク・無料で利用できる
・地域密着型求人が多く、身近で探せる
・職業訓練相談も受けられる
・看護師専門求人が少ない
・自分で情報収集や応募をする手間がある
・地域の求人を探したい人
・自分のペースで進めたい人
病院・施設の公式サイトや採用ページ・最新情報を得られる
・直接応募で熱意が伝わりやすい
・ミスマッチが軽減できる
・自分で情報収集・応募、段取りまでおこなう必要がある
・求人情報が少ない可能性がある
・転職したい病院・施設が明確な人
・直接応募したい人
知人からの紹介(コネクション)・職場の雰囲気を事前に把握できる
・人間関係の構築がスムーズである
・ミスマッチが起きにくい
・職場の雰囲気が合わなかった場合に辞めづらい
・希望条件の求人とは限らない
・他の求人と比較しづらい
・信頼できる情報源がある人
・人間関係を重視する人

一言で転職活動といっても、方法によってメリットやデメリットは異なります

転職活動そのものが「大変だ」と感じる看護師も少なくないため、できる限りストレスの少ない自身に合うスタイルを見つけましょう。

看護師の転職方法をもっと詳しく解説

看護師の転職方法一覧とそれぞれのメリット・デメリット」で紹介した転職方法について、さらに詳しく解説します。

看護師転職サイト

看護師転職サイトは、インターネット上でたくさんの看護師求人を自由に見られるWebサービスです。

「ここなら自分の希望に近いかもしれない」と思う求人を探して、直接応募する形が一般的です。

24時間、場所を問わず求人をチェックできるため、情報収集をたっぷりしたい看護師や、自分のペースで進めたい人に向いています。

ただし、履歴書や面接の準備、給与交渉などは自身でおこなう必要があるため、その分の手間がかかることを覚えておきましょう。

看護師転職エージェント

看護師転職エージェントは、転職活動を最初から転職後まで、プロのキャリアアドバイザーが手厚くサポートしてくれるサービスです。

自身の希望やこれまでの経験をじっくり聞いて、条件に近い求人を代わりに探してくれます。

なかには、一般的に公開されていない「非公開求人」を紹介してくれることもあります

履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習、そして内定後の給与や条件の交渉などを、全てお任せできる点が、初めて転職する看護師にも心強いポイントです。

ナースセンター・eナースセンター

ナースセンターは、日本看護協会が運営する看護師のための無料の職業紹介サービスです。

各都道府県に窓口があり、対面で直接相談に乗ってくれたり、求人を紹介してくれたり、研修の情報も教えてくれたり手厚いサポートが受けられます。

そのナースセンターのサービスをインターネットで使えるのが「eナースセンター」です。

全国の看護師求人をオンラインで探して応募でき、希望に合った求人を自動で教えてくれる機能もあります。

公的な機関であることから安心して使えて「地元で探したい」「じっくり相談しながら決めたい」という看護師には、とくにおすすめです。

ハローワークと連携している場合もあるため、合わせて活用するとより多くの情報が見つかるかもしれません。

ハローワーク

ハローワークは、国が運営している無料の職業紹介所です。

看護師に限らず、さまざまな職種の求人を扱っており、とくに地域に密着した求人が多いのが特徴。

地元で働きたい看護師や、公的なサービスを使って自分のペースで求人を探したい看護師には、良い選択肢になるでしょう。

また、看護師以外の新しいスキルを身につけたいときに、職業訓練の相談もできる場合も。

ただし、看護師に特化した民間の転職サービスに比べると、看護師専門の求人は少ない可能性があります。

また、求人探しから応募までほとんどを自分でおこなわなければならない点は、デメリットととも言えるでしょう。

病院・施設の公式サイトや採用ページ

特定の病院や施設に強く惹かれ「ここの病院(施設)で働きたい!」という明確な希望がある場合は、公式サイトや採用ページを直接確認し、応募する方法が一般的です。

この方法なら、病院や施設が発信する最新の求人情報を直接得られ、自身の熱意もダイレクトに伝えられます。

職場の雰囲気や理念を詳しく確認でき、入職後のミスマッチを軽減しやすいのもメリットです。

ただし、情報収集から応募、面接の段取りまで自分でおこなう必要がある点は覚えておいてください。

知人からの紹介(コネクション)

友人や先輩など、すでに希望する医療機関で働いている知人を通じて転職先を紹介してもらう方法も、看護師の転職ではよくあります。

職場のリアルな雰囲気や人間関係、具体的な業務内容といった内部の情報を事前に詳しく把握できることが最大の利点です。

紹介者がいることで、入職後の人間関係も比較的スムーズに築きやすいでしょう。

しかし、職場が合わなかった場合に辞めづらくなったり、必ずしも希望条件に合った求人が紹介されるとは限らなかったりといった面も考慮が必要です。

看護師の転職活動、退職までの進め方7ステップ

一般的な転職活動の流れと、退職の進め方を7つのステップで解説します。

焦らず1つずつクリアしていけば、スムーズに後悔のない転職が叶うでしょう。

ステップ1:自己分析と情報収集

まずは、なぜ転職したいのか(転職理由)、どんな働き方をしたいのか(希望条件)を具体的に考えてみましょう

今の職場への不満だけでなく「こうなったら嬉しい」という理想も掘り下げてみてください。

同時に、興味のある病院や施設、業界のニュースなどもチェックしておくと、どの分野のニーズが高まっているかを把握できるため、転職のヒントを得られるかもしれません。

ステップ2:転職方法の選択と求人探し

自己分析の結果を踏まえて「看護師の転職方法一覧とそれぞれのメリット・デメリット」を参考に、自分に合いそうな転職方法を選んで、具体的な求人を探してみましょう。

転職方法に迷ったら、いくつか組み合わせて使ってみるのも有効です。

ステップ3:応募書類の作成

自身の強みを効果的にアピールできる履歴書や、職務経歴書を作成します。

たとえば、以下のポイントを記載するとよいでしょう。

  • これまで経験した診療科
  • 臨床経験
  • 身につけたスキル
  • 持っている資格
  • コミュニケーション能力や向上心

これらの要素を具体的に記述することで、採用担当者は経験と能力をより深く理解でき、入職後の活躍をイメージしやすくなります

ステップ4:面接対策と応募

応募したい求人が見つかったら、面接対策をしっかりおこないます。

転職理由や志望動機、自身の強みなどのよく聞かれる質問への準備はもちろん、逆質問も用意して入職への熱意を伝えます。

準備ができたら、いよいよ応募です。

期日が決められている場合は、数日前に送付が完了するよう、あらかじめ計画を立てておきましょう。

「逆質問ってどうしたらいいの?」と感じた看護師は、以下の記事が参考になるかもしれません。

ぜひご覧ください。

ステップ5:内定・条件交渉

内定が出たら、労働条件通知書をはじめとした書類をしっかり確認しましょう。

疑問点やこれまでの情報と異なる点があれば、必ず解消しておくことをおすすめします。

労働条件について交渉したい場合は、このタイミングがおすすめです。

自身で交渉する勇気がないというときは、あらかじめ転職エージェントを利用しておくと、交渉を代行してくれるため安心です。

後述する「条件交渉は慎重に」も参考にしてください。

ステップ6:退職交渉・引き継ぎ

次の転職先が決まったら、現職への退職意思を伝えます。

「退職の〇日前までに申し出る」といった就業規則を確認し、適切な時期に申し出ましょう。

円満退社できるよう、業務の引き継ぎは丁寧におこない「立つ鳥跡を濁さず」を心がけると良いかもしれません

ステップ7:入職準備

新しい職場での勤務が始まる前に、必要な書類をそろえたり、生活リズムを整えたりと、心と身体の準備を進めましょう

新しい環境でのスタートに向けて、前向きな気持ちで臨んでください。

看護師が転職成功のために気をつけること

看護師が転職を成功させるには、以下の点に注意しましょう。

  • 転職を焦らない
  • 転職目的や希望条件は明確に
  • 退職交渉は円満に
  • 条件交渉は慎重に
  • 面接対策は入念に

くわしく解説します。

転職を焦らない

「今の職場を早く辞めたい」という気持ちが先行しすぎると、冷静な判断ができなくなり、結果的にミスマッチな職場を選んでしまうこともあります。

焦らず、自分の希望に本当にマッチするかどうか、じっくり検討する時間を持つことが大切です。

転職目的や希望条件は明確に

漠然と「転職したい」と考えるだけでなく、なぜ転職したいのか、どのような職場でどう働きたいのかを具体的に掘り下げてみましょう。

給与、勤務時間、休日、残業の有無、人間関係、教育体制など、重視する条件に優先順位をつけることで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。

退職交渉は円満に

今の職場を辞めるときは、ルールに沿って適切な時期に退職の意思を伝えましょう。

業務の引き継ぎも、後任の看護師が困らないように丁寧におこないます

円満に退社できれば、気持ちよく次のステップに進めますし、思わぬところで前の職場とのつながりが役立つこともあります。

条件交渉は慎重に

内定が出ても、提示された以下の労働条件は必ず確認しましょう。

  • 給与
  • 勤務時間
  • 残業時間
  • 休日
  • 福利厚生

確認を怠ると「こんな条件だったっけ?」といったミスマッチが生まれかねません。

疑問点があれば、遠慮せずに質問し、納得したうえで承諾してください。

面接対策は入念に

面接は、入職にあたっての熱意や人間性を伝える重要な場です。

なぜ転職したいのか」「当院(施設)を選んだ理由は」「これまでの経験で活かせることは何か」など、よく聞かれる質問への回答は事前に準備しておきましょう。

また、第一印象を決めるのは「見た目」です。

TPOをわきまえた清潔感のある服装で臨むと、採用担当者から好感を得られます。

看護師の転職の方法でよくある質問

看護師の転職方法に関するよくある質問にお答えします。

不安の少ない転職活動をおこなうためにも、ぜひ参考にしてください。

転職先が決まってから退職する看護師は多いですか?

多くの看護師は、次の職場が決まってから退職します。

これは、収入が途切れるリスクを避けるためや、精神的な安心感を得るためです。

次の職場が決まっていると、退職交渉も比較的スムーズに進む傾向があります。

看護師の転職は何ヶ月前から準備しますか?

一般的に、看護師が転職活動する場合は、3ヶ月〜6ヶ月前を目安に準備することをおすすめします。

自己分析から求人探し、応募、面接、内定、そして退職まで、余裕を持って進めることで、焦ることなく納得のいく転職につながります。

看護師転職で受かる確率はどのくらいですか?

転職の成功率は、個人のスキルや経験、希望する条件、時期(求人の多寡)などによって異なります

しかし、徹底した自己分析、魅力的で丁寧な応募書類の作成、そして入念な面接対策をおこなうことで、内定を獲得できる確率は上がります。

諦めずに、計画的に活動することが重要です。

看護師の転職方法を知るのは新しいキャリアへの第一歩!理想に向けて行動しよう

初めての転職は不安がつきものですが、どんな方法があるのか、どう動けばいいのかを知ることで、一歩踏み出す勇気が生まれます。

自分に合った転職方法を見つけ、計画的に行動すれば、理想の働き方に近づけるはずです。

このタイミングでしっかり情報を整理し、前向きにキャリアを切りひらいていきましょう。

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