毎年辛い花粉症に悩まされている人は少なくないはず。
近頃は薬が売り切れになることもあり、「花粉症を治したい!」と悩んでいる人も多いのでは?
そこでこの記事では、花粉症に効くとされる食べ物や飲み物、症状を和らげる花粉症対策を解説します。
花粉症を改善したい人はぜひ参考にしてくださいね。
花粉症に効くとされている栄養素は?
花粉症の症状を緩和する上で大切なのは、免疫機能を高めること。
その鍵を握るのが「腸内環境」です。
腸内環境を整えると花粉による不調も改善されやすくなるため、まずは腸内環境を整えるのに有効とされる栄養素をチェックしましょう。
ビタミンD
花粉症に良いとされている栄養素の一つが「ビタミンD」です。
ビタミンDは骨の健康を保つ栄養として有名ですが、実は免疫機能を調整する働きもあります。
花粉症の原因は体内に侵入した花粉に対し、免疫細胞が過剰に反応することと言われているため、ビタミンDを取り入れることで、免疫の過剰反応を和らげることができるでしょう。
また、ビタミンDには粘膜のバリア機能を正常に保ったり、炎症を抑えたりする働きもあるため、すでに花粉症の症状に悩まされている場合にもおすすめです。
乳酸菌
「乳酸菌」は、腸内環境を整えるのに効果的な栄養素の一つです。
具体的には、悪玉菌が増えるのを抑えて、腸内細菌のバランスを保つ働きがあります。
乳酸菌単体でも一定の効果を発揮しますが、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖と一緒にすると、さらに効果的。
乳酸菌には免疫の過剰反応を落ち着かせる効果もあるため、花粉症予防だけでなく花粉症の症状を和らげたい時にも積極的に取り入れると良いでしょう。
食物繊維
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類がありますが、どちらも腸内環境を整えるのに効果的です。
水溶性食物繊維は善玉菌のエサになりやすく、善玉菌が増えることで悪玉菌の増殖を抑えたり、免疫細胞の働きを助けたりする働きがあります。
一方、不溶性食物繊維は便のかさを増やし腸の運動を活発にするため、デトックスが進み腸内環境を綺麗に保つのに効果的です。
どちらか一方ではなく、2種類どちらもバランス良く取り入れましょう。
ポリフェノール
「ポリフェノール」は、高い抗酸化作用を持つ成分の一つです。
腸内環境と直接的な関係はありませんが、抗酸化作用により抵抗力を高めるため、花粉症の症状緩和に効果的であることがわかっています。
ただ、水に溶けやすく効果が4時間ほどでなくなると言われているため、できるだけこまめに取り入れるように心がけましょう。
さまざまな食品に含まれているため、比較的取り入れやすい点も特徴的です。
花粉症に効く食べ物・飲み物
続いては、腸内環境を整える栄養素を豊富に含む食べ物や飲み物を紹介します。
積極的に取り入れると花粉症改善に役立つ可能性があるため、次の食べ物や飲み物を毎日の食事に意識的に取り入れてくださいね。
ヨーグルト・ヨーグルト飲料
ヨーグルトやヨーグルト飲料には、乳酸菌が豊富に含まれています。
継続して取り入れることで腸内の善玉菌が増えるため、花粉症にお悩みの人におすすめの食べ物と言えるでしょう。
ただ、ヨーグルトならどんなものでも良いというわけではありません。
甘味が加えられたヨーグルトは食べ過ぎると血糖値や体重の増加につながるため、なるべくシンプルな味わいのものを選びましょう。
発酵食品
乳酸菌は発酵食品にも豊富に含まれています。
実はヨーグルトも発酵食品の一種ですが、その他チーズや納豆、キムチ、味噌などにも、腸内環境を整え花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。
ごはんのおかずに納豆やキムチ、お味噌汁を選んだり、調理の味付けで味噌を積極的に使用したりすると、効率良く発酵食品を取り入れられるでしょう。
また、一種類の発酵食品ばかりを摂り続けるのではなく、さまざまな発酵食品を取り入れると食事全体のバランスも良くなります。
きのこ・海藻類
きのこや海藻類は食物繊維が豊富です。
食物繊維は野菜等にも含まれていますが、きのこと海藻類は水溶性食物繊維・不溶性食物繊維のどちらも含まれている点が魅力的なポイント。
きのこは種類によって含まれる水溶性食物繊維・不溶性食物繊維のバランスが異なるため、なるべくさまざまな種類のきのこを食べましょう。
サラダにトッピングすれば野菜の食物繊維も摂れたり、お味噌汁に入れれば発酵食品も一緒に取り入れられたりするのでおすすめです。
青魚
サバ、アジ、イワシなどの青魚は、ビタミンDが豊富に含まれています。
ビタミンDは熱に強い栄養素なので、お刺身はもちろん焼き魚などさまざまなアレンジを加えて取り入れると良いでしょう。
また、青魚は花粉症の症状の緩和に役立つと言われている「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」も豊富です。
花粉症の症状に悩む人で肉のおかずが多い人は、魚のおかずを増やしてみてください。
緑茶
緑茶は「カテキン」と呼ばれるポリフェノールの一種が豊富です。
カテキンは殺菌・抗菌作用も高いことがわかっており、アレルギー症状の緩和効果も期待できます。
カテキンは緑茶のほか、紅茶や烏龍茶等にも含まれているため、花粉症やその他アレルギーに悩んでいる人は、毎日の飲み物として積極的に取り入れると良いでしょう。
高カカオチョコレート
高カカオチョコレートは「カカオポリフェノール」と呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれています。
免疫力を高める効果が期待できるため、おやつとして取り入れるのがおすすめです。
カカオポリフェノールは、高カカオチョコレート以外のチョコレートにも含まれていますが、カカオの含有量が下がるほどカカオポリフェノールの含有量も下がるため、なるべくハイカカオチョコレートを選ぶように心がけてください。
また、カカオポリフェノールはココアにも豊富に含まれているため、チョコレートが苦手な人はココアで取り入れるのも良いでしょう。
花粉症の時に避けるべき食べ物は?
花粉症シーズンは、添加物がたくさん使われた加工食品や、ジャンクフードを食べるのは控えましょう。
特に、マーガリンやショートニングなどに含まれる「トランス脂肪酸」は、取り入れると免疫機能に負担がかかるため、花粉症によるアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
また、砂糖を多く含む食べ物や飲み物も控えるのがおすすめです。
インスリンが過剰に分泌されることで免疫反応が弱まる可能性があるため、なるべくナチュラルな味わいのものを選んで食べましょう。
食事以外に日常生活でできる花粉症対策
花粉症症状を和らげるのに役立つのは、薬や食事など口から取り入れるものだけではありません。
何気ない日常生活でも花粉症対策はできるため、花粉症に悩んでいる方はぜひ次の花粉症対策も取り入れることをおすすめします。
マスク・メガネ・帽子を着用する
スギ花粉、ヒノキ花粉など花粉症の種類に関わらず、花粉症を緩和するためには花粉をなるべく取り込まないことが大切です。
花粉症シーズンに外出する時は、なるべくマスク・メガネ・帽子を着用しましょう。
マスク・メガネは顔との間に隙間が生まれず、肌にピッタリと添うものを選ぶのがおすすめです。
また、花粉は髪の毛に付着しやすいため、帽子はつばが広く深く被れるものを選んでください。
部屋に花粉を入れないようにする
花粉を部屋に入れないようにするのも、花粉症を改善するための大切なポイントです。
なるべく洗濯物の外干しは控え、室内はこまめに清掃しましょう。
空気清浄機を使って室内の空気を綺麗に保つのもおすすめです。
また、外出時は花粉が衣服につかないように、なるべくツルツルとした素材の衣服を着用し、家に入る前に一度ポンポンと服を叩いて花粉を払いましょう。
すると、花粉の部屋への侵入を防ぐことができ、お部屋時間が快適になります。
ストレスを溜め込まない
実は、腸と自律神経は密接に関係していることがわかっています。
ストレスが溜まり自律神経のバランスが崩れると、腸内環境のバランスも崩れやすくなり、結果的に免疫力が弱まり花粉症の症状が出やすくなることがあります。
花粉症に悩んでいる人はなるべくストレスを溜めず、好きなことに取り組んだりゆっくりお風呂に浸かったりして、ストレスをこまめに発散するように心がけましょう。
花粉症に良い食べ物と日常的にできる花粉症対策で、辛い症状とサヨナラしよう!
食べ物を工夫すれば、辛い花粉症の症状を緩和できる可能性があります。
手軽なもの、または好きなものからでも構いません。
花粉症に効くとされる食べ物・飲み物を積極的に取り入れて、来たる花粉症シーズンに備えましょう。
いずれも即効性があるものではないので、継続して取り入れることが大切です。
加えて花粉を部屋に入れない、ストレスをこまめに発散するなど日常的にできる花粉症対策も取り入れて、辛い症状とお別れしてくださいね。