オペ看護師に向いてる人とは?優秀じゃなきゃダメ?必要なスキル・やりがいを解説

オペ 看護師 向いてる人

「オペ看護師って特別なスキルが必要?自分は向いてるの?」

オペ看護師というと、特別な資格や高度なスキルが必要なのではと思われがちですが、実は新人看護師でも目指せる職種です。

看護師免許を持っていれば未経験からでも挑戦できます

この記事では、オペ看護師に向いてる人物像やオペ看護師に求められるスキルなどをくわしく解説します。

最後までお読みいただくと、オペ看護師のやりがいや適性がわかり、自分が向いてるのか判断しやすくなるでしょう。

オペ看護師に向いてる人の特徴4つ

オペ看護師に向いてる人の特徴は、以下のとおりです。

  • 学習意欲や向上心が強い人
  • チームワークを重視する人
  • 精神的にタフで体力に自信のある人
  • 冷静沈着で判断力のある人

一つずつ解説します。

1.学習意欲や向上心が強い人

オペ看護師は、さまざまな診療科の手術にかかわるため、常に新しい知識や技術を学び続けなければなりません。

そのため「学びたい」「もっと仕事ができるようになりたい」などの思いが強い方に向いています。

たとえば、感染症対策や滅菌清潔操作などの専門性の高い知識の習得や最新の医療機器にも対応できる学習意欲が必要です。

新しい技術や知識を積極的に学び、自己成長を目指す向上心のある方は、オペ看護師にぴったりです。

2.チームワークを重視する人

手術室では、医師や麻酔科医ほかの医療スタッフと密接に連携しながら業務をおこないます

多職種と協力しながら手術を進めるため、コミュニケーション能力協調性が不可欠です。

周囲と協力しながら仕事を進めることが得意な方にとって、オペ室勤務はやりがいを感じられる環境でしょう。

3.精神的にタフで体力に自信のある人

オペ看護師の仕事は長時間の手術や突発的な緊急対応が求められるため、体力集中力が必要です。

なかには10時間を超える手術もあり、長時間立ち続けても集中力を保てる体力と緊張感に耐えられる精神力がある方に向いています。

4.冷静沈着で判断力のある人

手術中は、患者さんの状態が急変することもめずらしくありません。

そんなときでも落ち着いて状況を判断し迅速に対応する力が求められます

「緊張する場面でも冷静に行動できる」「判断が早い」などの方は、オペ看護師として活躍できるでしょう。

オペ看護師に向いていない人

オペ看護師に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • ストレス耐性が低い人
  • 細かい作業が苦手な人
  • 長時間の立ち仕事が苦手な人
  • 急な予定変更に対応できない人

つまり、向いてる人と逆のタイプである方は、オペ看護師に向いていない可能性があります。

ただし、働く前から「自分は向いていない」と決めつける必要はありません。

実際に働くなかで自分に合っていると感じたりスキルを磨くことで克服できたりすることもあります

まずは一度、挑戦してみることが大切です。

オペ看護師の役割と業務内容

オペ看護師は「外回り看護師」「器械出し看護師」にわかれます。

それぞれの役割と仕事内容を理解できると、オペ看護師へのイメージがより明確になるでしょう。

外回り看護師

外回り看護師は、手術全体の流れを把握しスムーズに進行できるようサポートする役割を担っています

おもな業務は以下のとおりです。

  • 手術の準備と環境整備
  • 患者さんへの術前オリエンテーション
  • 術中のモニタリング
  • 麻酔介助
  • 術中の看護記録
  • 病棟・外来への申し送り

外回り看護師は、手術室内の環境を見渡しながら、幅広い業務をこなす重要なポジションと言えるでしょう。

器械出し看護師

オペ看護師というと、まず器械出し看護師の姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。

器械出し看護師は、手術中に医師へ器械や器具を的確に渡す役割を持ち、おもに以下の業務を担当します。

  • 手術に必要な器械や器具の準備
  • 術中の器械や器具の受け渡し
  • 使用済み器械の管理と洗浄

的確な判断力と素早い対応が求められるため、医師との連携を深めながらスキルを磨いていくことが大切です。

オペ看護師は看護師資格以外の資格は必要ない

オペ看護師は専門性の高い分野とはいえ、看護師免許以外の資格は必要ありません。

手術室を備えた病院への就職・転職をしたり手術室へ異動希望を申し出たりすることで配属されます

たとえ新卒看護師でも、手術室の配属になればオペ看護師としてキャリアスタートできます。

スキルアップを目指すなら「手術看護認定看護師」の資格取得がおすすめです。

実務経験や手術看護経験などが条件ですので、まずはオペ看護師として従事するところからはじめましょう。

オペ看護師に求められるスキル

オペ看護師として活躍するには、専門的な知識だけでなく、チームワークを支えるスキルも必要です。

  • 高度な専門知識
  • コミュニケーション能力

これらを身につけることで、より充実したキャリアを築けるでしょう。

高度な専門知識

オペ看護師は、手術室で使用されるさまざまな医療機器や器具手術手技に関する専門知識を身につけなければなりません

とはいえ、これらを事前にすべて学ぶのは難しいため、実践を通じて知識を深めることが大切です。

ある研究によると、看護実践の習得には2年~3年の経験が必要と報告されています。

これはオペ看護師にもあてはまり、継続して業務に取り組むことで専門知識や技術が身についていきます。

はじめから完璧を目指す必要はありません。

焦らず確実に経験を積み重ねていきましょう。

参考:福田早織ら(2021)手術看護における経験年数別の 看護実践に関する実態調査

コミュニケーション能力

オペ看護師は、病棟の看護師と比べて患者さんと接する機会が少ないため、術前オリエンテーションで患者さんの不安をいかに和らげるかが大切です。

そのためには、高いコミュニケーションスキルが求められます。

また、手術室では多岐にわたる診療科の医師が執刀するため、医師それぞれの性格や特徴を把握しておくと、スムーズにサポートできます。

適切なコミュニケーションがとれれば、手術チームの連携が強まり、安全で円滑な手術の実現につながるでしょう。

「オペ看護師は大変」と言われる理由

オペ看護師は、以下の現状から「大変」と言われがちです。

  • 緊急手術への対応
  • 高度な専門性と責任

くわしく見ていきましょう。

緊急手術への対応

オペ看護師は予定外の手術に対応する必要があり、勤務が不規則になることがあります。

患者さんの急変や救急搬送などで、緊急手術に備える「オンコール勤務」がある医療機関も存在します。

こうした状況では、プライベートとの予定が調整しにくく「大変」と感じる看護師が多い傾向です。

高度な専門性と責任

生命に直結する「手術」という場面が就業場所であるため、オペ看護師には高度な専門性と大きな責任がともないます。

医療機器の扱いや手術手技の理解感染対策などの知識をアップデートし続けなければならず負担を感じる看護師もいます。

しかし、専門性が身につくほど業務の幅は広がるため、医療チームの一員としての達成感を得られるでしょう。

オペ看護師がやりがいを感じる瞬間

オペ看護師は大変と言われる一方、やりがいを感じる場面も多くあります。

  • 手術が無事に終了し、患者さんの回復に貢献できたとき
  • チーム全体で協力して、困難な手術を乗り越えたとき
  • 専門性の高い技術や知識を習得し、成長を実感できたとき

オペ看護師は、手術の成功や自身の成長を実感できる魅力的な職種です。

経験を積むことでスキルを高め、こうしたやりがいを見出しやすくなります。

「大変そう」と敬遠するのではなく、興味があれば一度チャレンジしてみましょう。

オペ看護師になるには

オペ看護師になる方法は、おもに以下があげられます。

  • 看護師転職サイトで求人情報を集める
  • 手術室勤務に異動する

自分に合う方法で、オペ看護師としてのキャリアをスタートさせましょう。

看護師転職サイトで求人情報を集める

オペ看護師の求人を効率よく探すには、看護師専門の転職サイトの活用がおすすめです。

新卒・既卒を問わず「オペ室の看護師」として募集されている場合基本的に手術室勤務となるケースが多いです。

新卒からオペ看護師を目指すなら、入職したときに手術室勤務となる必要があります。

そのため、就職面接や入職前後の面談でオペ室勤務を希望する意思をはっきり伝えることが大切です。

すでに病院で働いているものの、手術室がない、異動が難しいといった理由でオペ看護師になれない方は、転職を検討するのも一つの方法です。

手術室勤務に異動する

すでに看護師として勤務している場合、院内で手術室への異動希望を出すことも可能です。

ただし、病棟勤務と異なり看護師の枠そのものは少なめであるため、希望が必ずとおるわけではありません。

経験年数を重ねて看護師経験が豊富になればより異動がしやすくなる可能性もあります

一度通らなかったからといって諦めず、何度か届け出てみましょう。

オペ室看護師に向いてる人に関するよくある質問

オペ室看護師について、よくある質問にお答えします。

オペ室勤務について深く知れると、オペ看護師として働くイメージがよりつきやすくなります

オペ看護師は優秀な人しかなれませんか?

オペ看護師になるのに優秀かどうかは関係ありません

仮に新卒の場合でも、希望がとおればオペ看護師として従事できます。

ただし、病棟看護師とは違ったスキルが求められるため、学習意欲が高く向上心を持って働ける方がよいでしょう。

オペ看護師は准看護師でもなれますか?

准看護師でもオペ看護師として働くことは可能です。

「准看護師 オペ室」と検索すると求人情報が見つかりますので、ぜひチェックしてみてください。

ただし、オペ室勤務の求人のなかには、正看護師のみを対象にしている場合があります

くわしい情報は直接問い合わせてみるとよいでしょう。

オペ室の看護師は未経験(新人看護師)でもなれますか?

未経験でもオペ室の看護師になれます

興味がある、チャレンジしてみたいなどの気持ちがあれば十分です。

どんな仕事も実際にやってみなければわからないことも多いため、挑戦してみましょう。

オペ看護師の年収は病棟看護師より高いですか?

オペ看護師は、緊急時の対応や特別な手当てがあるため、年収が病棟看護師よりも高いという意見もあります。

ただし、年収に関する明確なデータはなく働く施設によって異なります

オペ看護師は性格悪いというのは本当ですか?

オペ看護師は手際がよくはっきり物事をいう方が多い傾向にあるため、そう感じることもあるかもしれません。

とはいえ、すべてのオペ看護師がそうとは限らず、個人差があります。

オペ看護師に向いてる人には特徴がある!やりがい満載のオペナースを目指そう

オペ看護師は、学習意欲や向上心が高かったり体力や精神力に自信があったりする方に向いています

手術という緊張感のある環境で働くため、冷静さや集中力も必要です。

オペ室での看護師の仕事は専門性が高いため、はじめは慣れないことも多いでしょう。

一方でやりがいを感じる瞬間も多く、患者さんの命を守る重要な役割を担える職業です。

オペ看護師に興味のある方は、一度挑戦してみませんか?

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